案件の単価・報酬の決め方

フリーランスは、仕事の単価や報酬を自分で決める必要があります。単価や報酬を下げれば案件を獲得しやすくなりますが、下げすぎると利益を上げるのが難しくなります。事実、最初に低い単価で受注してしまうと、後々単価を上げづらくなるものです。その為、初めての案件やクライアントの場合、最初の単価設定がとても重要となります。

フリーランスの単価・報酬の設定には、主に二つのポイントがあります。一つ目は、独立前の収入より高めに報酬を設定することです。フリーランスの場合は、報酬の中から事務費などを払う必要があります。フリーランスならではのコストを考慮すると、独立前の収入の1.5~2倍の報酬設定が妥当だと言えます。

二つ目のポイントとなるのは、単価の相場から逸脱し過ぎないことです。フリーランス案件には相場というものが存在しており、案件の内容や規模によって単価や報酬が異なります。それらを理解して価格提示しないと、エンジニアの選考からも外れることになります。因みに、フリーランスのプログラマーの時給は約2,500~4,000円が相場です。これを月額報酬にすると、約42~65万円となります。価格交渉では相場より少し高めでスタートし、お互いの希望を出しながら条件をすり合わせます。

避けたいのは、交渉決裂を恐れてシビアな値下げに応じることです。自分が納得した条件で仕事を受注しないと、生活の基盤を揺るがすことになるからです。それではフリーランスの意味が無くなり、良い仕事にもつながりません。値下げの危険性については「フリーランス にとって単価は命!」にも載っているので、併せて一読することを推奨します。